【地域情報】大宮八幡宮秋祭り 三木市8町の屋台蔵マップ 屋台の紹介

三木市を代表する、いや播州(播州(ばんしゅう)」とは、兵庫県南西部を指す地域の旧国名「播磨国」の異称です)を代表する秋祭りのひとつ 「大宮八幡宮秋祭り」

この祭りには、以下の8つの地区から屋台が参加します。

明石町 新町 全末広 下町 栄町 高木 平田 大村

それぞれの町には「屋台蔵」があり、祭りの時期にはそこから屋台が出されます。
また祭り前には太鼓の練習が行われます。
今回は、その屋台蔵の場所をマップでまとめました。

屋台蔵マップ

明石町 あかしまち

明石町屋台は、幕末安政年間の作と伝えられている歴史ある屋台です。3段の雲板、井筒など、独特な構造を持っています。狭間と鳴り太鼓は幕末以来使い続けているものです。これまでに本体の改修や装飾品の新調を重ね、令和になった今でも大切に使っている屋台です。

新町 しんまち

新町 平成21年に新調した布団反り屋根山型の華麗な屋台。別染めの色いろいと糸が重厚さを醸し出す「 宇うじがわ治川先せんじん陣 争あらそい」の水引幕、「金物古式鍛錬」の狭間彫刻、ダイナミックな「鳳凰」の提灯受け、屋根で踊る「鯱しゃち」の梵天が特徴です。鳴り太鼓は鏡面2尺6寸を使用しています。

全末広(全末廣)ぜんすえひろ

全末廣 先代屋台で大宮八幡宮に奉納を始めてから今年で95年。平成14年に新調した全長10m、全幅3.4m、高さ4mの総そうけやきづく欅造りの屋台には、越中井波の彫刻師 畠山勲氏(はたけやまいさお)が手掛けた「三木城の合戦絵巻」が狭間の4面に組み込まれ、鳴り太鼓は播州最大級の鏡面3尺を使用しています。

下町 しもまち

下町 「ふんどし屋根」と呼ばれる反り屋根が特徴。平成8年に新調後、平成22年に大改修された重さ1.8tの最大級の屋台です。水引幕は「龍玉取図」りゅうのたまとりず、高欄掛は「源頼光」「加藤清正」「伊勢三郎」「半蔵」による退治物図です。鳴り太鼓は胴直径3尺5寸、長さ3尺6寸5分と大きく、重低音の音圧が心地よく人々を包み込みます。

栄町(榮町) さかえまち

榮町 平成14年に大改修が施されました。水引幕は川村刺繍製「海女の玉たまと取り」、高欄掛は梶内製「退治物」4点。昼提灯は「阿吽の龍」、布団締めは「龍・鳳凰」の図柄。狭間彫刻は岸和田の新生 山本仲伸が製作した源平合戦物。雲板は姫路の中山龍雲の「春夏秋冬」の図柄。鳴り太鼓は太鼓正製作の鏡面2尺4寸5分を使用しています。

高木 たかぎ

秋の例大祭では、御神輿を町外れから御旅所まで先導する髙木屋台。
狭間彫刻は川原啓秀作で、次のような題材があしらわれています。

  • 「川中島合戦」
  • 「曽我五郎大磯驀進」
  • 「新田義貞稲村ヶ崎奉剣」
  • 「吉良邸清水一学勇戦」

また、水引幕は須磨・細川製で、正面には城と大蛇を配した退治物となっています。

平田 ひらた

平田は、昭和53年に平屋根布団屋台に改修され、現在では伊勢海老の梵天がシンボルとなっています。

水引幕は、三木にゆかりのある神功皇后の「三韓征伐」の場面。
高欄掛は「宇治川の先陣争い」、昼提灯には「阿吽の龍」があしらわれており、いずれも大正末期の絹常製です。

狭間彫刻は三代目松本義廣作。
鳴り太鼓は鏡面2尺4寸を使用しています。

大村 おおむら

大村は、平成10年に大改修が行われました。

布団締めは黒帯に昇竜、飾り金具は兎と八咫烏(やたがらす)です。

狭間彫刻は、明治25年に名彫刻師・柳源五郎正則が彫り上げたもので、

  • 天岩戸
  • 屋島合戦
  • 節分豆打ち
  • 加藤清正の征韓

といった見事な図柄が施されています。

水引幕は八岐大蛇で、振動によって目が動くのが特徴です。
昼提灯は昼夜ともに若中の文字を伝承しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です