兵庫県三木市の秋を象徴する「大宮八幡宮秋祭り」。
古くから地域に受け継がれてきたこの祭りは、播州三大祭りのひとつにも数えられ、各町の屋台が勇ましく練り歩く姿が魅力です。
本記事では、大宮八幡宮周辺の見どころや屋台蔵の位置、宮入ルートを地図とともに紹介します。
初めて訪れる方も、地元の方も、秋祭りをより深く楽しめる内容です。
見どころスポット
三木鉄道記念公園交差点
ここは各屋台が担ぎ始める出発点。
交差点は坂になっていて、勢いをコントロールしながら進む男たちの姿が本当にかっこいい。
力強さと緊張感が交錯する、見逃せない瞬間です。
屋台が見れる時間は宵宮14時前後 昼宮13時ごろ

末広橋南詰
この交差点は、屋台が左へ曲がるポイント。
坂を下ってきた屋台が、前後を入れ替えながら方向転換する迫力のシーンが見られます。
交差点が狭いため、男衆が声を掛け合いながら慎重に動く様子を、間近でゆっくり観覧できます。

下町シケイン
屋台が細い路地を抜けていく「下町シケイン」は、祭りのハイライトのひとつ。
狭い道幅を見事にコントロールしながら進む姿は、迫力と美しさを兼ね備えています。
太鼓の音が反響する路地に、観客の息づかいまで感じられる瞬間です。

三木宍粟線横断
通りを屋台が横断する迫力のシーン。
交通が一時止まり、観客の注目が一気に集まります。
道路を渡る姿はスケール感たっぷりで、祭りの熱気を感じる瞬間です。

湯の山街道鋸看板
三木市の歴史街道「湯の山街道」を象徴する鋸看板前は、
古い町並みと祭りの熱気が交わる特別な場所。
屋台が通り抜けるたび、舵取りの男たちが声を掛け合い、
太鼓のリズムに合わせてスピードと情熱を見事にコントロールします。
歴史と迫力が同居する、三木市でも屈指の見どころです。

パレード区間(JAみのり〜三井住友銀行〜明盛街〜三木ホビー〜播中社)
街担ぎの中でも最も盛り上がる「パレード区間」。
とくに三井住友銀行三木支店前の交差点での“差し上げ”パフォーマンスは圧巻です。
大宮八幡宮の参道直前ということもあり、担ぎ手も増え、ギャラリーも一気に膨らむエリア。
熱気と歓声に包まれるこの通りは、秋祭りのハイライトといえます。

参道入口極狭区間
ここは文字通り“極狭区間”。
屋台が鳥居の下を通るため、屋台によっては屋根が当たってしまうこともあり、手担きスタイルで低く担ぎ抜ける必要があります。
通るたびに、担ぎ手のテクニックとパワーが試される見どころ。
間近で見ると、屋台の迫力と緊張感が肌で伝わってきます。

石段85段
85段の急な石段を、約2トンもの屋台が豪壮に担ぎ上げる光景は、まさに圧巻。
間違いなく秋祭りNo.1の見どころです。
屋台の宮入り・宮出の際は、石段には一般の方は入れませんので、観覧は石段下からがおすすめ。
大人気スポットのため、人の多さが半端じゃない。
御堂筋線のラッシュ時を思わせる混雑ですが、その迫力と感動は、待つ価値が十分にあります。


屋台後ろ石段の観覧人気具合がわかります。
鳥居
石段を登り切り、屋台が鳥居をくぐる瞬間。
ここで屋台のパワーは最高潮に達し、太鼓の音も大きく響き渡ります。
担ぎ手たちは無我夢中、我武者羅に屋台を担ぎ上げ、まさに祭りそのもの。
個人的には、秋祭りの中で最もかっこいい瞬間だと思います。
担ぎ手たちも、この瞬間を味わうために屋台を担いでいるのかもしれません。

境内
境内に屋台が勢揃いし、担ぎ上げられる様子は圧巻です。

神社本殿から境内の眺め
神社本殿から境内を見渡せる絶好の場所です。本殿前には桟敷席が設けられており、有料ですが、毎年桟敷席を借りて観覧する強者も。

