三木市といえば「山田錦」。
名前は聞いたことがあっても、実際どれくらい作られていて、どんな課題があるのかは意外と知られていません。
今回は、三木市の計画資料や農業センサスのデータをもとに、
三木市の農業の今を、ざっくり・わかりやすくまとめてみました。
三木市は日本一の酒米「山田錦」の産地
三木市は、酒米「山田錦」の質・量ともに日本一の産地です。
- 市内の水稲作付面積の 約75%が山田錦
- コロナ禍前の水準まで 生産面積・比率ともに回復傾向
- 山田錦のほか、ぶどう・いちご・黒大豆の生産も盛ん
数字を見ると、
「三木市=山田錦のまち」は、しっかり現役だと分かります。
山田錦の作付割合は一度下がったが、再び上昇
2019年〜2023年のデータを見ると、
- 2019年:約73%
- 2021〜2022年:61%まで低下
- 2023年:68%まで回復
一時的に他品種の比率が増えた時期もありましたが、
再び山田錦の割合が持ち直しているのが特徴です。

生産面積は増えているが、出荷額は横ばい〜減少
山田錦の生産面積は、
- 2014年:1,423ha
- 2017年:1,544ha(ピーク)
- 2018年:1,540ha
と、比較的安定しています。
一方で出荷額は、
- 2015年:約25億円
- 2018年:約20億円
と、面積が増えても金額が伸びにくい状況が見えてきます。
👉 作る量だけでなく、
付加価値や売り方が問われているとも言えそうです。

農業従事者は減少、高齢化は依然として高水準
農業に主として従事する人の数は、
- 2005年:約2,300人
- 2020年:約1,650人
と、大きく減少。
高齢化率は、
- 2005年:58%
- 2015年:72%
- 2020年:66%
ピークは越えたものの、
依然として高齢者が多い構造です。

経営面積は少しずつ集約されている
耕地の使われ方を見ると、
- 経営体が使う農地面積は増加
- 1経営体あたりの面積も拡大傾向
つまり、
農家の数は減っているが、
残った農家がより多くの農地を担っている
という流れが見えてきます。

専業農家は少数、兼業・副業農家が中心
農家数の内訳を見ると、
- 主業農家(農業収入50%以上):ごく少数
- 準主業・副業農家が多数派
- 全体の農家数は年々減少
「農業一本」で生活するのが
簡単ではない現実も数字に表れています。
農業の“組織化”は、まだ道半ば
農業法人や認定農業者の推移を見ると、
- 農業法人:横ばい〜微増
- 認定農業者:減少傾向
高齢化・後継者不足に対して、
組織化が十分に進んでいるとは言いにくい状況です。


まとめ|三木市の農業は「強み」と「課題」がはっきりしている
数字を整理してみると、三木市の農業は
強み
- 山田錦という全国的ブランド
- 生産面積・品質ともに日本トップクラス
課題
- 高齢化・担い手不足
- 出荷額の伸び悩み
- 組織化・新しい働き方の遅れ
第3期三木市創生計画でも、
- 新技術の導入
- シェアエコノミー的な働き方
- 若者が魅力を感じる農業
が必要だとされています。
みきぺだる的ひとこと
自転車で三木を走っていると、
田んぼの風景は日常すぎて見過ごしがちですが、
その裏には、こんな現実があります。
「走る」「見る」だけじゃなく、
数字で知る三木市も、なかなか面白い。
次に田んぼ道を走るとき、
ちょっと見え方が変わるかもしれません 🚲🌾

