【三木市・みき歴史資料館】企画展「播磨の城めぐり」三木合戦の城を復原図で読み解く、大人のための城郭展

【三木市・みき歴史資料館】企画展「播磨の城めぐり」三木合戦の城を復原図で読み解く、大人のための城郭展

三木の山を走っていると、
「ここ、昔 城があったらしいで」
そんな言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

けれど城跡の多くは、ぱっと見ただけでは“何もない場所”に見えます。
石垣がそびえる名城とは違い、播磨の中世城郭は土の城。地形そのものが防御施設でした。

そんな“見えない城”を見えるかたちにしてくれるのが、今回のみき歴史資料館の企画展です。

■ 企画展「播磨の城めぐり」
― 木内内則さんが描く三木合戦関連の城 ―

会期:令和8年1月24日~3月22日
※前期・後期で一部展示替えあり

この展示の主役は、中世城郭研究家 木内内則(きうち ただのり)氏
実測調査(メジャー測量)をもとに、失われた城の姿を想像復原図として描き起こしてきた研究者です。

いわば
「地形から城を読み解く人」

単なるイラストではなく、地形・遺構・史料を積み重ねた“考証のかたまり”が、木内氏の作品なのです。

三木合戦と「城のネットワーク」

三木合戦(1578〜1580年)は、三木城だけの戦いではありません。

毛利を後ろ盾とした別所方と、羽柴秀吉率いる織田方。
この攻防は周辺の山城群を含めた広域戦争でした。

山の上の小さな城は、物資の中継地点であり、見張り台であり、連絡拠点。
いわば戦国時代の軍事インフラです。

今回の企画展では、その点在する城が復原図によってつながり、
三木合戦が「面」で理解できる構成になっています。

前期と後期で変わる視点

【前期】別所方の城

三木城を中心に、別所側の防衛ラインを支えた城郭群を紹介。
「守るための城」の構造や配置が見えてきます。

【後期】織田方の付城(つけじろ)

秀吉が築いた包囲網の城がテーマ。
三木城を兵糧攻めに追い込んだ、戦略的な城の配置が浮かび上がります。

同じ地域でも、
“守る城”と“攻める城”では設計思想が違うという点も見どころのひとつです。

城跡巡りが変わる展示

この企画展の面白さは、展示を見た後にこそ実感できます。

山へ行くと景色の解像度が一気に上がり、
ただの尾根が「堀切」に、
何気ない斜面が「削られた防御地形」に見えてくる。

つまり、地形が歴史に変わるのです。

サイクリングや登山が好きな人ほどハマる展示と言えるでしょう。

こんな人におすすめ

  • 三木合戦に興味がある
  • 城跡巡り・山城が好き
  • 地形や地図を見るのが好き
  • 三木の山をよく走る方(みきぺだる読者)

観光向けの派手な展示ではありません。
けれど、知るほどに面白くなる大人の歴史展です。

三木の風景は、ただの里山ではなく、戦国時代の緊張感が刻まれた“戦いの地形”。
そのことに気づかせてくれるのが、今回のみき歴史資料館の企画展「播磨の城めぐり」です。

山を見る目が変わる展示。
走りに行く前に、ぜひ一度訪れてみてください。

企画展のチラシ

三木氏暦資料館地図

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