瀬戸内海沿岸の三木市・兵庫県内には、全国でも有数のため池群が広がっています。
数字・歴史・文化・リスクを横断的にまとめました。
兵庫県は「ため池の宝庫」 — 三木市も例外ではない
兵庫県全体では、2025年時点で 約21,369箇所の農業用ため池 が確認されています。
全国のため池総数(約15万1千箇所)のうち、実に 約14% を占める規模です。 兵庫県+1
三木市単体でも 2,665箇所 と、県内でも非常に多い数に入っています(PDFより)。 兵庫県
なぜ兵庫・三木にため池が多いのか?
① 瀬戸内気候が背景にある
瀬戸内地方は、
- 夏は日差しが強く乾燥
- 降水量が比較的少ない
という気候特性があるため、
広い農地で稲作や畑作を安定して行うには 水の貯留が必須でした。
このため、古くから地形をいかしながら数多くのため池が造られたのです。 兵庫県
ため池は「農業用水」だけじゃない
ため池は単なる水たまりではありません。
歴史的にも、農業用水供給以外に多様な役割を果たしてきました。
✔ 洪水を緩和・調整する治水機能
✔ 火災・災害時の水源
✔ 地域の憩い/自然体験の場
✔ 生き物の生息地・生物多様性の場
✔ コミュニティ活動・交流の場 兵庫県
つまり、地域のライフライン/自然基盤の一部として存在してきたのです。
ブラックバス釣りの人気スポットに
ため池はその規模と水深から、釣りスポットとしても人気があります。
特に ブラックバス釣り は全国的にも釣り人を惹きつける対象であり、ため池にブラックバスが定着しているケースもあります。
ただし、
- ブラックバスは外来魚で、生態系への影響が懸念される
- ため池ごとに 釣り禁止区域・禁止期間 が設けられている場合もある
など、釣りマナー/ルールを守ることが重要です。
(※釣りルールは各自治体・管理者によるため、公園池や農業用池で別管理になります。)
⚠ ため池の安全・ハザードとしての側面
ため池は多くの恩恵をもたらす一方で、潜在的なリスクも抱えています。
決壊リスクと条例
兵庫県では、「農業用ため池の管理及び保全に関する法律」や「ため池の保全等に関する条例」に基づき、
- 管理者・所有者の届出義務
- 「特定ため池」の指定(決壊時に被害が予想される池)
- 管理・工事時の事前届出義務
など、安全管理の仕組みが整えられています。 兵庫県
ハザードマップと浸水想定
ため池は大量の水を蓄えるため、地震・豪雨等で決壊した場合は周辺に大きな影響を及ぼす可能性があります。
兵庫県の防災情報サイトでは、ため池決壊時の浸水想定を含む ハザードマップ が提供されており、自宅周辺や避難経路の確認が可能です。 hazardmap.pref.hyogo.jp
災害想定エリア、避難場所、避難経路など、日頃からのチェックが推奨されています。

ため池は地域の「資源」であり「リスク」でもある
まとめると、
プラス面(価値)
- 生活の水源・農業の基盤
- 災害時の緊急用水
- 生態系と自然遊びの場
- 歴史と文化をつなぐ存在
マイナス面(ハザード)
- 豪雨・地震での決壊リスク
- 安全管理が必要
- ルールを守らないと事故につながる
という二面性があります。
三木を訪れる人へ
三木市・播磨地域のため池は、その多さから
- サイクリング風景
- 釣り・カヌー体験
- 野鳥・水辺散策
- スポット写真撮影
といった地域体験の背景にもなっています。
ただし、実際に訪れる際は
✔ 池ごとの利用ルール
✔ 釣りの可否
✔ ハザードマップの確認
をすることで、安全で心豊かな時間を過ごせます。
まとめ
兵庫県は全国最多クラスのため池数を誇り、三木市もその一翼を担っています。
ため池は古くからの暮らしの基盤であると同時に、今も自然・文化・体験をつなぐ存在です。
その価値を知り、 安全に活用する視点 もセットで持つことが大切です。
