歩きながら未来を話す日。みきぺだる未来会議 in 須磨アルプス 開催記録

昨日2026年1月24日は、みきぺだるの新しい試みとして
「未来会議ウォーキングトーキング」を開催しました。

舞台は三木市の隣、神戸市。六甲山系西部に位置する須磨アルプス。
けれど今回の目的は登頂でも記録でもなく、歩きながら未来を話すことにありました。

会議室ではなく山道で。
椅子ではなく足で考える時間です。


なぜ歩きながら話すのか

不思議なことに、人は横並びで歩いているときのほうが本音に近い話をします。

坂道で息が上がり、視線は前を向き、沈黙も気まずくない。
そんな状態では肩書きや立場が薄れ、「その人自身の視点」がすっと出てくる。

未来会議と呼びながらも、議題を決めすぎない理由はそこにあります。


当日のルート

08:30 山陽 須磨浦公園駅 出発
09:10 旗振山 山頂
09:45 鉄拐山
10:15 高倉台・おらが茶屋
10:50 栂尾山 山頂
11:20 横尾山
11:40 馬の背
12:45 月見山駅 ゴール

明石海峡大橋を望む展望、名物の400階段、そして須磨アルプスを象徴する「馬の背」。変化に富んだ稜線を歩きながら、用意していたトークテーマはあっさり脱線し、代わりに人間らしい言葉がいくつも転がり出てきました。


山の上で出た、忘れられない言葉たち

「はたらくって、“はたをらくにする”ことやんな」

誰かの負担を軽くすることが仕事の本質かもしれない、という話から始まり、なぜか地域の商業施設の盛衰の話題へ飛ぶ。山の上では、論理の道筋よりも連想のジャンプ力のほうが強いようです。

「バイクのツーリングは我慢やけど、モトクロスはスポーツやな」

同じ乗り物でも意味が違う。移動と没頭の差。この視点は自転車や地域活動にも重なりました。義務になると続かず、遊びになると続く。身も蓋もないですが、本質的です。

「ゲームは簡単な課題をくれるけど、人生のやりたいことは自分で課題を決めなあかん」

用意されたミッションには人は強い。自由には、意外と弱い。今回の未来会議でいちばん静かに刺さった言葉でした。

「挑戦っていうけど、誰と戦うねん」

場が止まり、全員が少しだけ遠くを見ました。競争ではなく納得の話をしていたのだと、そのとき気づかされました。

「銀シャリの橋本さんになりたい」

派手さはないが、確実に場を整え、的確な一言を置いていく存在。地域で動く人の理想像として、妙にしっくりくる例えでした。

ほかにも、濃い味のスナック菓子の是非や、なぜ人はDIYやUSBの話をし始めると止まらなくなるのか、といった議事録に残らない議題が続きました。ですが、そういう雑談こそが人の輪郭を浮かび上がらせ、場をやわらかくしていたのも事実です。


須磨アルプスという場所の力

道中で目立ったのは、登山者の多様さでした。犬の散歩の延長のように歩く人、軽快なトレイルランナー、ゆっくり話しながら進むカップル。ここは「特別な人の山」ではなく、「日常の延長にある山」でした。

そして象徴的なのが馬の背。
危険箇所でもあり、怖くて前に進めなくなる人もいます。それでも、あの細い尾根から見える景色は圧倒的でした。明石海峡、明石海峡大橋、神戸の街並み。都市と自然が同時に視界へ入る風景は、立地そのものが観光資源であることを静かに教えてくれます。

何より印象的だったのは、電車を降りてすぐに登山が始まること。アクセスの良さは体験のハードルを劇的に下げます。


三木にも、同じ可能性があるのではないか

神戸には「駅からすぐ非日常」がある。
ならば三木市はどうか。

神戸電鉄が走り、駅の周辺にはまだ言語化されていない風景や場所が眠っているのではないか。自転車だけでなく、歩きと鉄道を掛け合わせた動き方も、みきぺだるの可能性として見えてきました。

移動手段が変わると、見える地域も変わる。
それは今日一日の体験そのものでした。


未来会議は、山を下りても続く

下山後は月見山の「kitchen あく田」で串カツや唐揚げ、コロッケを買い、須磨海岸へ。波音を聞きながら砂浜に座って始まったのは、未来会議第2ラウンドでした。

山の上で出る言葉と、海を前にして出る言葉は違う。
景色が変わると、思考の角度も変わります。

串カツあくた→https://www.instagram.com/akuta_kitchen/

さらに歩みは止まらず、そのまま大阪方面へ。尼崎城やゼロカーボンベースボールパークを横目に進み、最後は淀川の夕陽にたどり着きました。

朝は山、昼は海、夕方は川。
移動そのものが一日の物語になっていました。


歩きながら未来を話すということ

今回わかったのは、未来は机の上で決めるものではなく、風景の中でにじみ出てくるものだということです。

真面目な議論と、どうでもいい雑談。
その往復の中にこそ、人の本音や地域のヒントが混ざっている。

須磨アルプスで感じた「都市のすぐ横にある非日常」という視点を持ち帰り、今度は三木の中で同じことができないかを探していきます。


三木の未発見の価値を、共創する

みきぺだるは有志によって運営されている地域メディアプロジェクトです。

自転車というモビリティを起点に、三木市の通好みな歴史や文化を再定義し、質の高いコンテンツとして社会へ実装することを目指しています。

営利を主目的とはせず、土地の本質を探求する情熱によって動いています。

このビジョンに共感し、知的好奇心を持って共に歩んでいただける方を、みきぺだるは歓迎しています。

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